[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Destination Station of a Dream
お願いだから
今の私の姿を
見ないで欲しい
助けて欲しいなんて言わない
同情も憐れみもいらない
傷つく事にはもう慣れたから
お願いだから
今の私の姿を
見ないで欲しい
そう私は
生きるために殺している
生きるために
殺している
かすかな風のにおいと
暖かな日差し
やわらかな時間に包まれた
穏やかな日々
多くは望まなかった
君がそばにいてくれる
たったそれだけで
よかったのに
たったそれだけで
よかったのに
失われた世界の彼方で
去り行く時間の彼方で
孤独に抗いながら
ずっと待ち続けていた
色褪せる想い
冷えていく心
それでも世界は姿を変える
それでも時間は流れてゆく
やさしくそして無慈悲に
幸せの記憶が
指の間からこぼれ落ちていく
多くは望まなかった
君がそばにいてくれる
たったそれだけで
よかったのに
たったそれだけで
よかったのに
さようなら
無知だけど無垢だった
あの日の僕
飾り気の無い小さな部屋に
もう誰にも使われることはない
ありふれた古い木の机
窓から差し込む光に照らされる
本棚の隣に飾られた
色あせたフォトスタンド
写真の中で
あなたは私を見つめている
あなたは私に笑っている
あの時最後に見せた表情を
今ではもう思い出せなくなってしまった
あなたは見ていただろうか
想いの果てでゆっくりと壊れていく私を
記憶の残骸から消えていく私を
窓から差し込む光に照らされる
本棚の隣に飾られた
色あせたフォトスタンド
写真の中で
あなたは私を見つめている
あなたは私に笑っている
私が最後に見た夢は
淡い旋律とともに
まどろみの中にとけていく
あなたが手にした刃と
その敵意は
まっすぐに私へと向けられている
正直であること
誠実であること
そして許すこと
もしかしたら私には
もしかしたらあなたには
別の結末があったかもしれない
私が最後に見た夢は
淡い旋律とともに
まどろみの中にとけていく
その痛みに耐えられなければ
そこで全ては終わる