[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
- Newer : 「天使の両翼」第一詩:葛藤と絶望に
 - Older : 粉雪と涙
 
	Destination Station of a Dream
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
 
それは神の気紛れが
 戯れに見せたつかの間の夢
 届かぬ場所へと去り行く
 抱き締めれば壊れそうな
 儚く哀しい奇跡だった
 淡く美しい希望だった
 町外れの小さな裏通り
 寂れた病院の一室で
 二人は暫く身動きもせず
 互いを見詰め合っていた
 残念だが手遅れだよ
 数ヵ月だ
 静寂を破った医者の言葉
 それは彼が死神から
 黄泉への切符を
 受け取った瞬間だった
 わかりました
 妻と相談してみます
 彼は力無くうなだれて
 そう言い残し席を立つ
 町外れの小さな裏通り
 寂れた病院の一室で
 静寂を破った医者の言葉
 数ヵ月
 僕の命は
 あと数ヶ月……
 
 
 
 
 
 
 
![]()
詩・ポエム ブログランキングへ
![]()
にほんブログ村 ←良い記事と思って頂けた方、宜しければクリックお願いします
2014/01/17 散文詩:連作で小説に近い詩 Comment(0)
COMMENT
COMMENT FORM