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Destination Station of a Dream
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さよならも言わずに去っていった
アイツへのメールを送ったあとに
べえって舌を出して
笑ってやった
ちょっとだけ、すっきりした
中二の夏に、親の都合で
アイツが転校することになってたって
わたしが初めて気付いたのは
アイツが去ったあとだった
会えばさびしくなっちゃうから
ホントにごめんなって
そんなメールが画面の中で
無責任に光って浮かんでる
さよならも言わずに去ったアイツ
怒りで胸はいっぱいだったけど
実はその時の自分の気持ちが
今でもよくわからない
さびしい、会いたい、今すぐに
いつのまにかそう考えてる自分に
わたしが初めて気付いたのは
アイツが去ったあとだった
会えばさびしくなっちゃうって
ホントはもうわかってたはずなのに
実はその時の自分の気持ちが
今でもよくわからない
でもちょっとだけ、すっきりした
不思議だね、メールだと
会えば恥ずかしくて
とても言えない事にも
少しだけ、勇気が持てる
けどこれはまだ内緒だね
合格通知を片手に
私は青空に向かって微笑んだ
四月になれば、わたしももう高校生
初めての登校日には
少し早めに家を出て
校門の前、驚くアイツに
べえって舌を出して
笑ってやるんだ
2014/01/11 自由詩:短編を様々な作風で Comment(0)
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