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Destination Station of a Dream
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砂糖とミルクを
入れ忘れたコーヒーが
テーブルの上で
冷たくなっていた
雨が降る
やまない雨が降る
僕は立ちすくむ
雨の中
傘も差さずに
最後に一度だけ
振り向いた君の顔は
傘に隠れて見えなかった
君は泣いていたのだろうか
その答えはもうわからない
僕は君を追いかけもせず
君の去ってゆく後姿を
ただ見送っていた
最後に一度だけ
君の手を取って
抱き締めていれば
別の未来があっただろうか
その答えはもうわからない
追いかけていれば
抱き締めていれば
雨が降る
やまない雨が降る
冷めたコーヒーを
テーブルの上に残して
あの部屋から君は去っていった
独り僕は立ちすくむ
雨の中
傘も差さずに
別の未来があっただろうか
君は泣いていたのだろうか
知る術も無く
僕は立ちすくむ
雨の中
やまない雨の中
雨の中
やまない雨の中
傘も差さずに
写真提供:GATAG 著作者:George Hodan(パブリックドメイン)
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2014/04/04 散文詩:連作で小説に近い詩 Comment(0)
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