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Destination Station of a Dream
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その場所に辿り着いた時
あなたはもう既にそこにいた
そしていつだって僕の
ほんの少し先を歩いてたんだ
あなたの足元から伸びている
影を夢中で追いかけながら
精一杯背伸びをしてた
いつか並んで歩けるように
いつもの場所にいつもの時間
いつも通りあなたはいて
振り向いて、立ち上がって
それじゃあ行こうかって
そしていつだって僕の
ほんの少し先を歩いていたんだ
今の僕には無理でもいつか
あなたの力になりたいと願ってた
たとえその想いがあなたへ
届かなかったとしても
こんな当たり前だと思ってた時間が
当たり前だと思ってた景色が
いつか無くなってしまう事にも
僕は気付けないままに
いつもの場所に
もうあなたの姿は無かった
からっぽのベンチの影だけが
空しく僕の方へ伸びている
振り向いて、立ち上がって
それじゃあ行こうかって
そんなあなたの優しい声
もう僕は二度と聞けなかった
あなたの影を夢中で追いかけて
精一杯背伸びをしてた僕は
無邪気な思い出の世界とともに
記憶の湖底に泡となって消えていく
いつかこのベンチにふたり
影を並べることを夢見てた
そんな僕の小さな望みを連れて
記憶の湖底に泡となって消えていく
いつもの場所に
もういつもの姿は無かった
そう、あなたはいつだって僕の
ほんの少し先を歩いてるんだ
写真提供:GATAG 著作者:danigeza(著作権放棄)
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2014/01/16 自由詩:短編を様々な作風で Comment(0)
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