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Destination Station of a Dream
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それは神の気紛れが
戯れに見せたつかの間の夢
届かぬ場所へと去り行く
抱き締めれば壊れそうな
儚く哀しい奇跡だった
淡く美しい希望だった
町外れの小さな裏通り
寂れた病院の一室で
二人は暫く身動きもせず
互いを見詰め合っていた
残念だが手遅れだよ
数ヵ月だ
静寂を破った医者の言葉
それは彼が死神から
黄泉への切符を
受け取った瞬間だった
わかりました
妻と相談してみます
彼は力無くうなだれて
そう言い残し席を立つ
町外れの小さな裏通り
寂れた病院の一室で
静寂を破った医者の言葉
数ヵ月
僕の命は
あと数ヶ月……
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2014/01/17 散文詩:連作で小説に近い詩 Comment(0)
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