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Destination Station of a Dream
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お願い神様
この涙を止めてください
お願い神様
この涙を拭ってください
このままだと見えないの
あなたもきっと見てる
あの空を
今はもう夢でしか逢えない
あなたもきっと見てる
あの空を
私は誰、何なの
何の為に産まれてきたの
ねえ答えて
私を独りにしないで
夢を見ていた
まだ幼い頃の夢を
あなたならきっと
その答えを知っている
私は誰
何なの
いったい何の為に産まれてきたの
お願い神様
この涙を止めてください
この涙を拭ってください
このままだと見えないの
もう夢でしか逢えない
あなたもきっと見てる
あの空を
過去に横たわる
暗い闇はついに何も
答えてはくれなかった
人類の歴史上
全ての文明と
その秩序は
時至ればその遺産を
とって変わる
新しい文明と
秩序に残しつつ
自らは崩れ去ってゆく
しかしたとえ国が滅びようとも
それでもなお残された人々は
自らが守らねばならぬ物の為に
生き続けなければならない
時に運命は
余りにも残酷で
多くの死と恐怖に溺れ
理不尽な力に蹂躙され
人の持つ悪意と欲望が
ささやかな過去も現在も
そして未来すら奪っていく
挫けて泣く人もいた
抗い戦う人もいた
戦わなければ
生きることを許されない
産まれ来る子供達が
殺されず大人になり
罪無き人々が理由無く
殺されない世界を
ただそれだけの為に
戦わなければならなかった
抗わなければならなかった
そうした人々の営みが
やがて新たなる文明と
秩序を造り上げ
その積み重ねが
歴史という
壮大な物語となって
後世の人々に語り継がれる
長き絶望の終り
それは新たなる希望への
始まりだと信じたい
彼女は夢を見ていた
まだ幼い頃の夢を
私は誰
何なの
いったい何の為に産まれてきたの
彼女の過去に横たわる
暗い闇は何も答えはしない
だが長き絶望の悪夢は
確実に終幕へと向かっていた
ねえ答えて
私を独りにしないで
写真提供:写真素材「足成」様
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2014/01/25 散文詩:連作で小説に近い詩 Comment(0)
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