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Destination Station of a Dream
温もりを忘れた私
還る場所を失った私
冷めていく気持ち
その場限りの白い嘘
もっと恐ろしい事実
失われた世界の彼方で
去り行く時間の彼方で
最後に見た夢の続きで
泣き崩れて
孤独と絶望の雨に
打たれるままの私
それでも世界は
姿を変える
それでも時間は
流れてゆく
それはあたかも
ごくありふれた
瑣末事のように
それでもあなたは
私に微笑むことを
それでもあなたは
決してやめなかった
私は人を愛せない
愛なんて私は知らない
自分が何であるかなんてわからない
足らなかったパズルの
最後のピースは
あなたに手を伸ばす勇気だけ
私は人を愛せない
愛なんて私は知らない
自分が何であるかなんてわからない
でももう私は
独りじゃないよって
そう歌ってもいいのかな
著作者:EveChristensen(パブリックドメイン)
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闇の最も黒い場所から
狂信者の賛美歌が聞こえる
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
這い出でた汚らわしいモノが
心の奥深くを残忍に抉っていく
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
翼をもがれ地面に
叩きつけられて
命をつなぐ為に
這いつくばって
昨日がどうだったか
思い出せず
明日どうなるかも
知らされず
どこから来たのか
わからない
どこへ行くのかも
わからない
生きる理由を
見つけられないから
死ぬ理由すらも
見つけられない
彷徨う魂に楔を打たれ
そこへ押し寄せる孤独と絶望
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
抗う術を知らず
無抵抗で蹂躙を受けていた
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
この場所にはもう
何も残されていない
ここにはもう
何も無いんだ
翼をもがれ地面に
叩きつけられて
命をつなぐ為に
這いつくばって
翼をもがれ
魂に楔を打たれ
抗う術を知らず
やがて泣き崩れて
孤独と絶望の
冷たい雨に
打たれるままの私
なのにあなたは
なのにあなたは
微笑むことを
決してやめなかった
あなたのその微笑みが
その微笑みがいつか
いつか私を
いつか私を救ってくれる
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
写真提供:GATAG|フリー画像・写真素材集 著作者:George Hodan(パブリックドメイン)
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本当は気付いていた
あなたの視線が私に
向けられていたことに
本当は気付いていた
あなたがその想いを
伝えようとしていたことも
哀しいね
言い訳はしない
隠すつもりも無い
正直に話してもかまわない
その場限りの白い嘘で
無機質な色に塗り潰すことに
何の意味も無いと思うから
本当は気付いていた
もっとずっと前に気付いていた
恐ろしい事実に
そう
もっと恐ろしい事実に
本当は気付いていた
気付かないフリをしていた
認めたくなかった
でもついに
私は気付いてしまった
認めてしまった
私は
そう私は
私は人を愛せない
写真提供:GATAG|フリー画像・写真素材集 著作者:George Hodan(パブリックドメイン)
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あなたが去ったこの場所で
飾り気の無い小さな部屋の中で
失われた世界の彼方で
去り行く時間の彼方で
最後に見た夢の続きで
幸せの記憶が
指の間からこぼれ落ちていく
温もりを忘れた
還る場所を失った
だからこそ私は許そう
私は全てを許そう
こぼれ落ちたあとの手の平に
わずかに残された記憶の欠片
「くらいところがこわいの
もうあそこにはもどりたくない」
だからせめて
あなたが眠りにつくその時まで
あなたの手を握っていよう
写真提供:GATAG|フリー画像・写真素材集 著作者:jarmoluk(パブリックドメイン)
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お願いだから
今の私の姿を
見ないで欲しい
助けて欲しい
なんて言わない
同情も憐れみもいらない
傷付く事には
もう慣れたから
あなたの腕の中に
抱かれた時の
温もりを忘れた私
差し出された
グラスを私は
罪で満たしてしまった
助けて欲しいなんて言わない
傷付く事にはもう慣れたから
同情も憐れみもいらないから
還る場所を失った魂
お願いだから
今の私の姿を
見ないで欲しい
温もりを忘れた
今の私の姿を
見ないで欲しい
そう私は
生きるために殺している
生きるために
殺している
写真提供:フリー写真素材 :: Free.Stocker 様
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