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Destination Station of a Dream
実在した人物の歴史ものを詩小説に、という珍しい事に挑戦しました。
そしてこの作風で書く利点が大きい事に気付きました。これなら本一冊分の
ボリュームを数分で読むことが出来る、歴史が誰にでも読み易くなる、と。
散文詩的な詩劇ですが、これだけ簡単に読める歴史ものはたぶん、今まで見た事無い
のではと思います。あったらすみません……。
さて内容ですが、この歴史をご存知の方は「え、ジャネットって間違ってない?」と
思われる人もいらっしゃると思います。
もちろん、この物語は超有名なあの人のお話です。
ところが実は、あの名前で主人公の少女が呼ばれるようになるのは、王太子軍の先頭に
立つようになってからなので、ずっと後の事なのです。
しかも生きているうちに下の名前、姓で呼ばれた事もありませんでした。
下の名前 D'arc は、後世の人が貴族っぽいという事で付け足したようです。
実際には、中世の農民に姓はありませんでした。良くある話なのですが……
今回は、1幕目という事で王太子に会うまでのエピソードを綴ってみました。
歴史書でも史料でもないので、細かい部分は物語として楽しめるようにしました。
さすがにアメリカの昔の、同じ題材を扱った映画のように「敵将に恋をする」など
という破天荒な演出はしませんでしたが(笑
実際にあった事柄をうまく盛り込めたのではないかなと思います。
私が司書で教員免許を持つ友人に、一番最初の最初に教えたのが
「歴史学とは記憶を競うゲームではなく、物語を読み解く事だ」でした。
もちろん、学校では「試験のための勉強」として歴史を習うので、歴史に拒絶反応を
示す方の多くは「記憶を競うゲーム」のイメージが強いのだと思われます。
でも何年何月に何があった、と覚えていくだけの単純作業を延々と繰り返すより
「ジャンヌ・ダルクは本当は泣き虫だった」
の方が、歴史に対してどんどん楽しいイメージが沸いて、
ずっと素敵だとは思いませんか?
写真提供:GATAG 画家:ヤコブ・マリス
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2014/02/16 詩 劇:広義の詩的形式の劇 Comment(0)
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