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2024/04/20

「想いは流れる」あとがき。



記事の数がなんと二ヶ月で150を超えました。
なんというハイペース。
きっとサヤキはおバカに違いありません。

ですが、サヤキの目指しているものは、数分で忘れ去られる軽い文ではなく、
いつまでも心に残る文です。
長編は全部全力投球です!

ただし、今まで来てくれた方や、これから来てくれる方の為に
急いでコンテンツを増やそう、という思いが優先してしまい
拙い文ばかりになってしまいました……
 
 
 
 
今回は男の子の視点で、最初から最後までお話を進め、
彼が最後に日記を読むことで、女の子の視点でお話を
再度辿っていく、という構成にしてみました。

日記によって、彼女の行動の謎が解けるという仕組みですね。

信じられない事に、サヤキは悲しい話を書く時は、
特に最後なんて泣きながら書いている事があります。

じゃあ書くなよって話なのですが(笑




今回も凄く思い入れのある作品です。全20詩。長いですねえ……
「これもう詩じゃないよ」と思われる方もきっと
いらっしゃるんだろうなぁとは思いますが、それは残念な勘違いです。
でも意外とそう考えてる人が多いですね。

韻文は皆さんご存知の通り、音の反復や一定の繰り返しなどのリズムを持つものです。
古い時代、詩は宗教的なものに使われることが多く、
音調を整えて朗唱し易くしていました。




逆にサヤキが書くものは散文が多いです。
詩的な形式を取ってはいますが、やはり散文です。

散文詩というのは、韻にとらわれない形式の詩を指して言います。
今この後書きで書いているのも散文です。詩的表現のある散文が散文詩と言う事ですね。
散文詩と韻文詩は対義の関係にあります。なのでこの二つを見分けるのは実に簡単です。




ただしここに、現代詩や自由詩などが入ってくるとややこしくなります。
自由詩の対義になるのは定型詩です。この二つを見分けるのも難しくないでしょう。
しかしどれが自由詩で、どれが散文詩で、どれが現代詩かと聞かれると、
少なくともサヤキは困ってしまいます。

なぜなら、サヤキが書いているのは詩であり散文詩であり自由詩であり現代詩だからです。
これを明確に分ける定義は語学者の間でも、今のところ無いようです。




ただし、散文と散文詩は実は全くの別物です。




わかりやすく言うと、今サヤキが書いている文は散文ですが、散文詩ではありません。
散文が散文詩になる為には、詩情(ポエジーと一般に呼ばれるもの)の表現が
必要になってきます。




詩の表現方法として代表的なものは、

「行わけ」行を分けて特定の言葉を強調する、高まり・情景を表現する。
「連」何行かをまとめ、内容をまとめる
「体言止め」文末を名詞で止め強調する
「比喩」直喩・隠喩があり「~みたいな」「のようだ」と表現するのが直喩
    隠喩はみたいな、やようだ、を使わず別の言葉で言い換える表現法
「擬人」物を人間のように例える、感情で表現する
「倒置」言葉の順序を変え強調したい事を先に持ってくる
「反復」繰り返してその言葉や表現を強調する
「省略」言葉をわざと省いて余情を残す

などなどですね。これらが無いと散文は「散文詩」にはなれないのです。
韻文詩と散文詩は対義なので、光と影のようなものなのです。
サヤキの作風は、韻文詩と散文詩両方のいいとこ取りかもですね。




そして、目の前の風景など事柄を切り取った文を「叙事詩」
想像や感情を切り取った文を「叙情詩」と言います。
ギルガメッシュ叙事詩は、第3者が彼の様々な体験や冒険を、自分の感情を入れずに
書き綴ったので「叙事詩」です。




反復のみで言葉を短く並べたものだけがポエムではないのですね。
奥深いです。







 
写真提供:GATAG  著作者:geralt(著作権放棄)

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2014/03/08 後書き:生まれ出た言葉の為に Comment(0)

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