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Destination Station of a Dream
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闇の最も黒い場所から
狂信者の賛美歌が聞こえる
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
這い出でた汚らわしいモノが
心の奥深くを残忍に抉っていく
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
翼をもがれ地面に叩きつけられて
命をつなぐ為に這いつくばって
昨日がどうだったか思い出せず
明日どうなるかも知らされず
どこから来たのかわからない
どこへ行くのかもわからない
生きる理由を見つけられないから
死ぬ理由も見つからない
彷徨う魂に楔を打たれ
そこへ押し寄せる孤独と絶望
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
抗う術を知らず
無抵抗で蹂躙を受けていた
それはあたかも
ごくありふれた瑣末事のように
この場所にはもう何も残されていない
ここにはもう
何も無いんだ
ここにはもう何も無いんだ
翼をもがれ地面に叩きつけられて
命をつなぐ為に這いつくばって
やがて泣き崩れて
冷たい雨に打たれるままの私
なのにあなたは
なのにあなたは
微笑むことを決してやめなかった
私にその微笑みを
向けることを
決してやめなかった
2014/01/07 叙情詩:連作で想いを中心に Comment(0)
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