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Destination Station of a Dream
くらいところがこわいの
もうあそこにはもどりたくない
だからせめて
あたしがねむりにつくそのときまで
あたしのてをにぎっていて
かすかな風のにおいと
暖かな日差し
やわらかな時間に包まれた
穏やかな日々
多くは望まなかった
君がそばにいてくれる
たったそれだけで
よかったのに
たったそれだけで
よかったのに
失われた世界の彼方で
去り行く時間の彼方で
孤独に抗いながら
ずっと待ち続けていた
色褪せる想い
冷えていく心
それでも世界は姿を変える
それでも時間は流れてゆく
やさしくそして無慈悲に
幸せの記憶が
指の間からこぼれ落ちていく
多くは望まなかった
君がそばにいてくれる
たったそれだけで
よかったのに
たったそれだけで
よかったのに
それでも世界は姿を変える
それでも時間は流れてゆく
失われた世界の彼方で
去り行く時間の彼方で
やさしくそして無慈悲に
さようなら
無知だけど無垢だった
あの日の私
写真提供:写真素材「足成」様
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飾り気の無い小さな部屋に
もう誰にも使われることはない
ありふれた古い木の机
窓から差し込む光に照らされる
本棚の隣に飾られた
色褪せたフォトスタンド
写真の中で
あなたは私を見つめている
あなたは私に笑っている
あの時最後に見せた表情を
今ではもう思い出せなくなってしまった
あなたは見ていただろうか
想いの果てでゆっくりと壊れていく私を
記憶の残骸から消えていく私を
窓から差し込む光に照らされる
本棚の隣に飾られた
色あせたフォトスタンド
あなたが去ったこの場所で
飾り気の無い小さな部屋の中で
ゆっくりと壊れていく私の前で
記憶の残骸から消えていく私の前で
あなたは私を見つめている
あなたは私に笑っている
あなたが笑う
私を見つめている
色褪せた記憶と
写真の中で
写真提供:GATAG 著作者:Esther Bubley(パブリックドメイン)
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私が最後に見た夢は
淡い旋律とともに
まどろみの中へとけていく
手にした刃
その敵意と憎悪は
まっすぐに私へと
向けられている
正直であること
誠実であること
そして許すこと
もしかしたら私に
もしかしたらあなたに
別の結末があったかもしれない
最後に見た夢
淡い旋律
手にした刃
敵意と憎悪
私は全てを許そう
去りゆく私が
最後に見た夢は
淡い旋律とともに
淡い旋律とともに
まどろみの中へとけていく
去りゆく私が
その傷の痛みに
耐えられなければ
そこで全ては終わる
写真提供:GATAG 著作者:werner22brigitte(パブリックドメイン)
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私という存在は完全に消える
空がまわっている
風の音が煩い
一歩踏み出した
その先で
私が望んだ自由
二度とめくられなかった
アルバムのページのように
この世界に
私を思い出す人が
いなくなったら
私という存在は完全に消える
愛されていた過去は
遠ざかってゆくんだ
色を失ってゆくんだ
悲しみは時が癒す
心地良い忘却は
あなたを守り包む
一歩踏み出した
その先の一瞬は
私が望んだ最後の自由
夢も見ずに眠るの
ある晴れた日に
私は消えていく
自由と引き換えに
私は消えていく
ある晴れた日に
何も無いその先に
望んだ自由を求めて
完全に消えた私
夢も見ず眠る私
思い出す人もいない
この詩を読んでるあなた以外は
写真提供:GATAG 著作者:westerki(パブリックドメイン) ※フィクションです生きてますサヤキ(笑
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夢も見ずに眠るの
偽りの微笑みに
背を向けて
その先に何も無いと
私は気付いていた
認めたくなかっただけ
あなたもきっとそう
血の滲む傷の奥に潜む
私の姿は見ないで
そっと塞いでから
離れて欲しい
別れの言葉なんて
聞きたくないから
その先には何も無かった
だから私は
その一歩を
踏み出した
認めたくなかっただけ
あなたもきっとそう
私は気付いていた
私に残された
私に出来る
唯一の事
聞きたくないから
そっと離れる
偽りの微笑みに
背を向けて
偽りの微笑みに
背を向けて
夢も見ずに眠るの
写真提供:GATAG 著作者:SimonaR(パブリックドメイン)
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