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Destination Station of a Dream
その場所に辿り着いた時
あなたはもう既にそこにいた
そしていつだって僕の
ほんの少し先を歩いてたんだ
あなたの足元から伸びている
影を夢中で追いかけながら
精一杯背伸びをしてた
いつか並んで歩けるように
いつもの場所にいつもの時間
いつも通りあなたはいて
振り向いて、立ち上がって
それじゃあ行こうかって
そしていつだって僕の
ほんの少し先を歩いていたんだ
今の僕には無理でもいつか
あなたの力になりたいと願ってた
たとえその想いがあなたへ
届かなかったとしても
こんな当たり前だと思ってた時間が
当たり前だと思ってた景色が
いつか無くなってしまう事にも
僕は気付けないままに
いつもの場所に
もうあなたの姿は無かった
からっぽのベンチの影だけが
空しく僕の方へ伸びている
振り向いて、立ち上がって
それじゃあ行こうかって
そんなあなたの優しい声
もう僕は二度と聞けなかった
あなたの影を夢中で追いかけて
精一杯背伸びをしてた僕は
無邪気な思い出の世界とともに
記憶の湖底に泡となって消えていく
いつかこのベンチにふたり
影を並べることを夢見てた
そんな僕の小さな望みを連れて
記憶の湖底に泡となって消えていく
いつもの場所に
もういつもの姿は無かった
そう、あなたはいつだって僕の
ほんの少し先を歩いてるんだ
写真提供:GATAG 著作者:danigeza(著作権放棄)
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さよならも言わずに去っていった
アイツへのメールを送ったあとに
べえって舌を出して
笑ってやった
ちょっとだけ、すっきりした
中二の夏に、親の都合で
アイツが転校することになってたって
わたしが初めて気付いたのは
アイツが去ったあとだった
会えばさびしくなっちゃうから
ホントにごめんなって
そんなメールが画面の中で
無責任に光って浮かんでる
さよならも言わずに去ったアイツ
怒りで胸はいっぱいだったけど
実はその時の自分の気持ちが
今でもよくわからない
さびしい、会いたい、今すぐに
いつのまにかそう考えてる自分に
わたしが初めて気付いたのは
アイツが去ったあとだった
会えばさびしくなっちゃうって
ホントはもうわかってたはずなのに
実はその時の自分の気持ちが
今でもよくわからない
でもちょっとだけ、すっきりした
不思議だね、メールだと
会えば恥ずかしくて
とても言えない事にも
少しだけ、勇気が持てる
けどこれはまだ内緒だね
合格通知を片手に
私は青空に向かって微笑んだ
四月になれば、わたしももう高校生
初めての登校日には
少し早めに家を出て
校門の前、驚くアイツに
べえって舌を出して
笑ってやるんだ
わたしの鼓動が高まるのを感じる
飛ぶように後方へ消えていく景色
過去の風景を置き去りにした
新しいわたし
あなたに逢えたこと
わたしがわたしらしくあれたこと
ありがとう
きっと忘れない
あなたとの距離が縮まるのを感じる
もうすぐあなたに逢える
それを知らなかった当時のわたしは
孤独の闇の中でただ独りふるえていた
あなたとの出会いは
駅ですれ違う2つの列車のように
刹那的で
ほんのわずかな時間だった
そしてわたしはまた旅に出る
飛ぶように後方へ消えていく景色
あなたのぬくもりを置き去りにした
新しいわたし
あなたとの距離が離れるのを感じる
もうあなたには逢えない
それを知ってなお今のわたしは
孤独の闇の中でもう一度歩き始める
あなたが教えてくれたこと
わたしがわたしらしくあれること
ありがとう
きっと忘れない
駅のホームですれ違う2つの列車
再び遠ざかっていく景色と記憶
離れていくあなたとの距離
二度とその姿を見る事は無いと知っていた
でもあなたに逢えたこと
あなたが教えてくれたこと
あなたのぬくもり
わたしはもう一度立ち上がって歩いてゆける
ありがとう
ありがとう
きっと忘れない