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Destination Station of a Dream
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僕は取り返しの
付かない事を
してしまった
君の笑顔の代償は
余りにも大きかった
僕は罰を受けなければ
目の前の事実が
氷の冷たさで
刃となって
鈍く光る
その向けられた
絶望の刃を僕に
突き刺してくれ
僕の胸の
奥底に渦巻く
罪に届くように
君の笑顔の代償
冷たい絶望の刃
背負った罪と罰
その痛みに
耐えられなければ
そこで全ては終わる
学校の帰りに
あの娘の家に
寄り道するのが
僕の日課になっていた
「物好きねえあなたって
毎日よくあきもせずさ」
天使の笑顔で君は僕に
そんなひどい事を言う
しかし用意する
お菓子とお茶は
いつも二人分だ
何を話したかなど
覚えていなかった
他愛も無い世間話
身の回りの出来事
僕に何か出来るなんて
思っていなかったけど
僕は無力だった
ここに来れば何か
あるかもしれない
なんて妄想だった
僕は物好きでここへ来る
それ以上の人にだなんて
到底なれそうもなかった
つまらない話にも
彼女はよく笑った
少なくとも僕には
楽しそうに見えた
それだけが救いだった
帰りに見送ってくれた
あの娘の母親が庭先で
本当にありがとう、と
泣きながら僕に言った
僕はきっと明日も
ここに来るだろう
偽善者だと僕の中で
僕への声が聞こえる
ちゃんと自覚はある
だけどたとえ偽善でも
しないで家に帰るより
何倍もましだと思った
僕に何か出来るなんて
思っていなかったけど
学校の帰りに
あの娘の家に
寄り道するのが
僕の日課になっていた
写真提供:写真素材「足成」様
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2014/03/01 散文詩:連作で小説に近い詩 Comment(0)
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