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Destination Station of a Dream
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僕は流れのその先に
向かってたった一人
目を閉じて語りかける
天国に行った君の中では
僕はずっといつまでも
少年のままなんだろうね
幸せな夢を見ながら
眠りについたのだと
せめて僕は信じたい
生きている僕は
一体どうすれば
いいのだろうか
この記憶と一緒に
生きていく覚悟は
出来てるつもりだ
僕が犯した罪
そしてこれからも僕が
ずっと受け続けていく
僕への罰
記憶がゆっくりと
意識の湖底に沈む
君のいない世界で
幸せな夢を見ながら
そう、君のいない世界で
昨日の彼女は少し
様子が変な気がした
具体的に何がと言われると
僕にもよくわからないけど
あの娘は笑っていても
心の底から笑ってない
それにはもう気付いてた
それは仕方がないと
僕はそう思っている
軽々しく僕もわかる
なんて言えなかった
小さい頃から彼女は
ほとんど自宅から
出た事がなかった
一度どうしても
海が見たいと
わがままを言って
親を困らせたそうだ
根負けした父親の
車の中であの娘は
激しい発作を起こした
命を取り留めた代わりに
彼女は翼を失った
「二度と部屋から出るなんて
自分から言えなくなったよ」
そう言って彼女は
力無く微笑んで見せた
彼女は再び目を覚ました時
海が見れなかった失望で
最初にこう思ったそうだ
私は何の為に生きてるのだろう
ただ親が泣く顔はもう
見たくないと彼女は言う
その為にこの娘は自らの
翼を自分でもぎ取った
この狭い部屋と
窓から見える風景
それだけが彼女の
世界の全てだった
僕はただ黙って
でも真剣に
彼女の話を
聞き続けていた
それしか出来ない
自分の無力さに
打ちのめされながら
だが昨日の彼女は
いつもと違った
明日何時くらいに来るのとか
当番なんてさぼって早く来い
なんて事は何度も言ってたが
もう来るなと言ったのは初めてだった
僕が彼女の家に
行くようになって
一ヶ月が過ぎていた
もちろんこのままで
良いとはとても思えず
今日も僕は彼女の家に
来てしまっているのだ
なぜ昨日の彼女は
あんな事を言ったのか
それを僕は彼女の
母親の言葉で理解した
今朝彼女は入院したらしい
僕を心配させない為に
あんな事を言った……
なんて自惚れだろうか
そんな事を
考えるよりも早く
僕の足は無意識に
その病院へ向かっていた
写真提供:写真素材「足成」様
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2014/03/01 散文詩:連作で小説に近い詩 Comment(4)
COMMENT
大丈夫ですよーサヤキの駄文なんて、遠慮なく吹き飛ばしてやって下さい!
私はまだまだなのを自覚しています。でも、だからこそこれからもっとうまく
なれる余地があるといいなーと思ってます^^
でもやっぱり、全国トーナメントを私達2人が独占、は気分がいいですねー^^
この対決は、サヤキさんが勝つだろうと思ってました。
解る人には解ります。
ちゃんと伝わっているものですよ。(^^)/
すみません、秋さんもあんなに素晴らしい文を書かれてらっしゃったのに><
今回の優勝はたまたまです、そう自分に言い聞かせて精進しますっ^^;
COMMENT FORM
いよいよ
決勝で対決になってしまいましたね。
理想的な展開w
失った翼…感動的なストーリーですね。
私の作品より、こちらのほうが良いと思います。
秋 浩輝 2014/03/14 09:21 URL EDIT RES